長野県上伊那郡箕輪町中箕輪上古田にある「赤蕎麦の里」は、日本でも珍しい赤蕎麦の花が、東京ドームほどもある広大な蕎麦畑を埋め尽くしています。年々、県内外から多くの人々が訪れる観光地となり、信州の中南信で結婚式を挙げるカップルが、そのままの姿で訪れて撮影するメモリアル・フォトスポットにもなっています。
 2018年の今年は、9月15日(土)~ 10月7日(日)が、「赤蕎麦の里」のオープン期間となりました。
 その「赤蕎麦」が食べられる箕輪町の店「水車家」では、「赤蕎麦」を使ったメニューが5品目あります。
  箕輪町中箕輪2931番地、電話0265-79-9841。
 ただ、「赤蕎麦」の花は、艶やかな紅色ですが、その「蕎麦切り」は赤くありません。味も店により微妙な差があります。「蕎麦切り」は、素朴な食材です。それだからこそ、店それぞれの技術の優劣が如実に現れるのです。それ以上に、味わう人の感覚次第です。
 蕎麦を素朴に味わう信州の人々は、地元の家族同士だけの名店を、それぞれが探し当ています。贅沢にならない範囲で、家族が折々に味わうご馳走、それが「信州蕎麦」を支える原動力となっています。