車山高原では、つぼみが徐々に緑から青紫色に変りながら裂けて、7月下旬頃から、5から7枚の花弁が開き、星型の色鮮やかな青紫色の花を咲かせます。
 車山の昼と夜の寒暖差が、花の色を一段と際立てさせます。
 花弁 (petal) はいわゆる”花びら”であり、花の中では、ひと際目立つ器官です。その花弁の集合体を花冠 (corolla) と呼びます。
 花弁が派手なのは、ハナバチ・ハナアブなどの送粉者を誘引するための特徴です。また効率的な花粉媒介がなされるような特殊な形をとっているものも多く見られます。
 逆に花粉媒介に動物を必要としない風媒花では、花弁は退化的で、緑色系統の目立たないものが多いのです。