エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)は、北海道や中部地方以北の山地の日当たりの良いところに自生する多年草です。美ケ原高原や車山高原・霧ケ峰高原に咲くナデシコは、すべてエゾカワラナデシコと言う。
レア・メモリーの遊歩道に侵入する笹を、春先に刈り取れば、この時季に咲いてくれます。青天の輝きを好む花のようです。
ナデシコ属 (Dianthus)の花、dianthusには、ギリシャ語 Di(ós)ゼウスの(Zeús の属格)、そしてánthos には、花の意味があります。
英名は「ピンク pink」と呼びます。
the pink of fashion(流行の粋)とあるように、the pinkには、精華とか極致の意味があります。
ピンクという色の語源は、ナデシコに由来するようです。

この時季、ニッコウキスゲはピークを過ぎましたが、ヤマアジサイ・オオバギボウシ・シモツケソウ・ハクサンフウロ・タカトウダイ・ホタルブクロ・コケオトギリ・ヤマトラノオ・クガイソウ・コウリンカ・クルマバナなど、多くの出合いが待っています。