シラカバ(白樺)の名前は、「白い樹皮のカンバの木」を縮めた呼び名でシラカンバとも呼びます。日本では本州中部より北海道で見ることができます。車山高原で見られる樹木の中では、もっとも幹が白く、その白樺が優占する林の佇まいは、白さが一段と際立ち早春の新緑に映えます。
 5月5日、車山のレア・メモリーの前庭の白樺が数本、花を咲かせました。雄花は黄褐色で長さ5cmくらいあり、長枝の先から、花穂となって尾状に垂れ下がります。
 雌花は緑色で長さは2cmくらい、短枝に上向きに直立して、その花穂を付けます。「風媒花」ですから花は地味です。雄花の飛ばす花粉は、花粉症の原因ともなっています。
 葉は三角状の広卵形で先が尖り、縁回りの鋸歯が印象的です。車山高原の秋10月には、葉が黄色に色づいて落葉しますが、その黄葉をまとった姿も美しいです。