ヤマザクラの基本種が9種、そこから変異した種が100種類ほどあるといわれています。諏訪地域でも個体変異が多く、開花時期・葉と花の開く時期・花の色の濃淡と樹形など様々な変異が観察されてます。
車山の東麓を、白樺湖を経由して諏訪から佐久方面を結ぶ大門街道沿いのヤマザクラの色は、白色か淡い薄紅色です。同期に貴婦人のように艶やかに咲くコブシの花は純白です。諏訪の市街地に穏やかな香りを漂わせるミズキの花は白が主体です。
ヤマザクラは受粉の時に、とてもきれいな白を主体にした花を咲かせます。ミツバチを誘うために白い色を選んだのです。ミツバチには、白い色が目立つため容易にたどり着けるのです。