アザミの数だけ花があり、花の数だけ、物語があります。

アザミは、ヨーロッパでは牧草地によく生えています。
牛や馬は、トゲを嫌い、アザミを忌避します。
美ヶ原の忌避剤散布地で、アザミが開花したそうです。
忌避剤を付着させ、ニホンジカが好まない植物に変えました。

アザミは、筒状の小さな花が集まって、一つの花のようにまとまります。
一つの小さな花をそっと指で刺激する。雄しべの先から、白い花粉が噴き出します。
チョウの体がアザミの雄しべに触れる。その刺激で白い花粉を放出します。