レア・メモリーの裏庭で、初物のフキノトウがたくさん採れました。ニホンジカにとっても車山で一番早く食べられる貴重な山菜です。人間と同様、ポリフェノールが豊富ですから、厳しい冬場の疲労回復には不可欠な春先の食料になっています。
活性酸素は、ヒトを含む哺乳類の場合、呼吸によって取り込んだ酸素の数%が活性酸素になると言われ、通常の酸素の一部が、より活性化した状態になることを言います。白血球から作られる活性酸素は、細胞伝達物質であり、しかも免疫機能もあって、身体の働きを正常に保つためには不可欠な存在です。
一方で、活性酸素には強い酸化作用があるため、活性酸素が多く生成されると、哺乳類本来の抗酸化防御機能が阻害され、身体がその強い酸化作用にさらされ、老化や疲労、やがて各種疾患などを発症させます。
タンニンとは、植物にある渋み成分の総称ですが、そのなかの一種である、ポリフェノール由来の物質であるカテキンや、カテキンが酸化して生成されるテアフラビンには、活性酸素の除去など抗酸化作用があります。
フキノトウの独特の苦みはポリフェノールによるものです。新陳代謝を活発化し、食欲増進や消化促進にも働きます。その特有な香りは「フキノリド」と呼ばれる成分で、胃腸の働きを向上させます。
フキノトウには、老化防止に働くビタミンE、骨や歯を形成するカルシウム、貧血予防と改善に働く鉄や葉酸、さらに余分なナトリウムを排出し血圧を正常に保つカリウムなど、さまざまな物質が含まれています。

前庭には、2本の福寿草の黄色い花が、鮮やかに咲いていました。
信州のコヒガンサクラは、驚くべきことに、既に全県の24%が開花しているそうです。
天竜峡・高遠城・高島城・松本城・上田城も同時に開花しました。いずれも今週末が、早、見頃になるようです。