車山山麓では、涼やかな気候の中、ニッコウキスゲを主として、ナデシコ・ホタルブクロ・マルバダケブキ・ハナチダケサシなど亜高山帯植物が咲き競っています。
車山の西麓にあたる車山肩の丘陵一面に、ニッコウキスゲが隙間なく、黄色の花の色を一段と鮮やかに染めて広々と展開しています。
ニッコウキスゲは、本来、繁殖力が旺盛で、陽光が浴びられる草原では、ススキや笹に抗して群生地を広げられるはずです。近年では、増加が著しいニホンジカによる春先の新芽から盛夏の花まで、日々、絶え間なく食べられ、電気防護柵で守られた一帯で、ようやく群生できるだけとなりました。