梅雨明け、沖縄から北上する台風の影響からか、夜半より車山高原では、「諏訪の平」からの強風が、吹き荒れていました。

あれほど春先から休むこともなく囀っていた、ホトトギス・ウグイス・カッコウの鳴き声も静まっています。

昼近くになるとカッコウの囀りに、短く繰り返すモズの地鳴きが重なり、か細いウグイスの「谷渡り」が始まりますが、あの最終楽章を奏でることもなく終わります。

アジサイ科の落葉小高木のバイカウツギ(梅香空木)が、枝先に連ねる白く映える4弁花を、ヤマアジサイやネコヤナギ・オオカメノキなどの低木を主とする雑木林の東側の陽のあたるに縁辺で、ほのかな芳香を保ちながら、一際、際立って咲いていました。